記録・レポートReport
座・座 古庭園大人ライブ VOL.63
2024.06.02(日)【主催イベント, 大人ライブ, 記録・レポート】
sold out!!report!
レポート:
H.U, M・y, T.M
『座・座で聴くギターデュオの深さ・凄さ』 今までもギターのソロは、徳永真一郎さんに何度も出演していただいていますが、今度は閑喜弦介さんとのデュオ。期待にそぐわずその深さ・凄さは息を呑むばかりでした。 観客の方々も、地元大津・滋賀はもちろんのこと京阪神・東京・福岡・徳島とその広がりは広域化。主催者もちょっびっくり。 後日多くの方がから寄せていただいたメッセージの中から、ご了解を得て2、3紹介させてい...
古庭園大人ライブ VOL.59
レポート:
佐藤千晴
音楽ジャーナリスト・佐藤千晴 「ながらの座・座」に28歳のチェリスト笹沼樹が登場した。タイトルは「ゆさぶる」。 初めて訪れたという座・座でのプログラムに彼が選んだのは、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番・第3番と黛敏郎の「BUNRAKU」。全て庭園で演奏した。穏やかな好天に恵まれ、新緑と五月の風と、野鳥の声と共に流れるチェロの音色を全身に浴びるようなひとときだった。 最初の「無伴奏チェロ組曲第1...
三井寺を舞台にした新シリーズ「音の三井寺」の第二弾
レポート:
井口淳子, 銭廣承平
レポート1 「音の三井寺・その弐──鐘の音の彼方へ」を聴く 2021/9/19 (三井寺・光浄院客殿/藤原道山 尺八 吉田誠 クラリネット) 井口淳子 大阪音楽大学教授 疏水に沿ってゆるやかな坂をのぼり、仁王門をくぐり光浄院へ。少し時間があったので、隣の金堂にお参りすると、夕刻のお勤めが始まっていました。般若心経を唱える僧侶の後ろで眼を閉じると、徐々に心身から日常の喧騒と雑念がはがれ落ちていきます...
三井寺を舞台にした新シリーズ「音の三井寺」始まります。
2021.06.05(土)【お知らせ, 主催イベント, 記録・レポート】
sold out!!report!
レポート:
橋本敏子
<音の三井寺・その壱> 洋の東西、聖俗を超えて ―うたの邂逅― 天台声明とイタリア古典歌曲 2021.06.05(土) 14:00/18:00 2回公演 三井寺・光浄院客殿 ながらの座・座 橋本敏子 三井寺といえば「三井の晩鐘」。"音"のある風景がこれほど多くの人に染み渡っているのも珍しいのではないでしょうか。夕暮れ時に、三井寺の界隈をあるいていると鐘の音が流れてきます。それは音楽であると同時に生...
レポート:
橋本敏子
野村誠の動態展示──座・座のピアノ ながらの座・座 橋本敏子 野村誠の「動態展示展」はたぶん今まであったような、なかったようなそんな時間を野村さんと一緒に楽しむ試み。フライヤーに示された野村さんのメッセージの一部を紹介しておこう。 「今回、座・座に滞在し、その様子をそのまま公開することになった。僕にとって、生活することは、創作することである。生活のなかで発見してゆくプロセス自体を公開し、創作以前の...
座・座古庭園大人ライブ VOL.51
レポート:
佐藤千晴
「未熟」と「未完」ゆえの創造性 ヴィオラと鍵盤ハーモニカ 揺らぎ・あそび・漂う 音楽ジャーナリスト・佐藤千晴 ヴィオラと鍵盤ハーモニカ。普通は出会うことない二つの楽器が、「ながらの座・座」で心に残る豊かな音楽の時間をつくった。 どちらも滅多にコンサートの主役を務めることはない。 ヴィオラはオーケストラや室内楽に欠かせないが、その役割は「縁の下の力持ち」。ヴァイオリンやチェロに比...
琵琶湖を身体で感じ、あらわすワークショップ
レポート:
橋本敏子
佐久間新の琵琶湖を身体で感じるワークショップⅡ 「身・水・湖ー広がる波紋」 ながらの座・座 橋本敏子 座・座では今までワークショップそのものを正式なプログラムとしてとりあげたことはなかった。それには理由があるのだが、今回は3年継続して行うことでワークショップのありかたを考え直す機会にしたいとおもったからである。 ●混じり合う 大きなキーワードとして「水」と「身体」は変わらないが、参加者=表現者とい...
座・座古庭園大人ライブ VOL.50
レポート:
アンケート, 丘山万里子, 能登原由美
「庭と音楽2020」は、どのように聴かれたか 今回はいつもと形式を変え、アンケートや投稿を通して見えてきた受け止められ方をご紹介いたします。 コンサートは、本来観客とともにつくってゆくものでもあると思うので。 メールマガジン メルキュル・デザール(Mercure des Arts)のコンサート・レビュー ・能登原由美|庭と音楽2020 吉田誠クラリネット・コンサート「風の息、呼吸する音 藤原道...
ながらの座・座2020特別企画 制作協力:日本センチュリー交響楽団
レポート:
橋本敏子
ながらの座・座 橋本敏子 このコンサートは、プログラムタイトルにあるように、座・座の通常のプログラムとは異なる位置づけにある。それは日本センチュリー交響楽団の制作協力によって実現できたこと、新型コロナウィルス感染拡大の予防と規制による "自粛"に対し、座・座の向き合い方を行動で示すものという意味が含まれている。 新型コロナウィルス感染拡大の予防と規制に社会の最大の関心が向けられ、様々な"自粛...
佐久間新による3回シリーズのワークショップ・プログラム
レポート:
竹岡寛文
佐久間新の琵琶湖を身体で感じるワークショップ(第1回) 身・水・湖ーゆらぐ境界 竹岡寛文 ばしゃばしゃばしゃ、かんこーん、ちゃぽんちゃぽーん・・・ 普段は静寂に包まれている座・座の庭が今日ばかりは少し騒々しい。池の鯉たちも何事かと身を潜めている。 ながらの座・座ではこれまで音楽公演を中心にプログラムを展開してきたが、2019年の新たな試みとしてジャワ舞踊家の佐久間新を迎えて3回シリーズの「琵琶...
古庭園・大人ライブ VOL.47
レポート:
橋本敏子
庭と音楽Ⅲ──庭からうまれる音 吉田誠クラリネット・ソロ・コンサートの3年 ながらの座・座 橋本敏子 9月中旬、大津の日没は18時過ぎ。山が近い座・座は、昼間の灼熱から解放されて琵琶湖方面から吹く風が心地よい。17時開演のプログラムは、当初ちょっと中途半端ではないのか?と吉田誠に尋ねたが、これがいいんです。考えて組み立てているので。との答えだった。 2017年から3年計画で始めたこのシリ...
古庭園・大人ライブ VOL.46
レポート:
佐藤千晴
カルテット・チクルス最終回を聴いて 佐藤千晴(音楽ジャーナリスト) ベートーヴェンが6回、その他が6回。6年をかけたZAZA quartetの「カルテット・チクルス」が6月9日に完結した。締めくくりに彼らが選んだのがベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番と、シューベルトの第14番「死と乙女」。14番つながりの構成である。 どちらも名曲、大曲(ともに演奏時間は40分ほど)、そして難曲。この2作品...
古庭園・大人ライブ VOL.45
レポート:
佐藤千晴
ベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会完結に寄せて 佐藤千晴(フリージャーナリスト) 2013年から6年半、7回の演奏会でベートーヴェンの弦楽四重奏曲全16曲を弾くチクルスが完結した。弦楽器奏者にとっては、大げさに言えば人生の節目ともなる大きなプロジェクト。だが演奏を終えたzaza quartetの4人は「楽しかった」と笑顔になり、「ここからが新しいスタート」と口をそろえた。振り返ると、神格化さ...
古庭園・大人ライブ VOL.44
レポート:
大谷阿蓮
無伴奏ヴィオロンに更け虫すだく 大谷阿蓮(俳人) バロック期に活躍し親交もあったバッハとテレマンを比較すると、バッハの曲は聖書に、テレマンは俳句にたとえられる。と佐藤氏は初めに話された。バッハは難しいので自由に演奏できるテレマンの幻想曲を選んだとのこと。十二のファンタジーを全曲演奏された。美しい澄んだ音色に魅了された。 龍淵に潜むがごとき古池のある幻想的な庭園からは、絶え間なき虫時雨がバ...
古庭園大人ライブ VOL.43
レポート:
大田美佐子
「吉田誠 クラリネット・ソロ・コンサート -庭と音楽II 耳で視る躍動、目で聴く歌」 大田美佐子(神戸大学大学院人間発達環境学研究科・准教授) 二年ぶりに、ながらの座・座で吉田誠のクラリネット・ソロ・コンサートを聴いた。
虫の音を聴きつつ、陽が落ちたら月を愛でつつ、夜風を感じつつ、クラリネットの音楽、響に出会うという、贅沢な時間である。本当に不思議なことに、この空間は聴く者の耳の感性を解放し、自然...
古庭園・大人ライブ VOL.42
レポート:
佐藤千晴
古庭園・大人ライブ VOL.42カルテットチクルスⅩ 変容する闇の中で 佐藤千晴(フリージャーナリスト) 梅雨入り前の最後の日曜日、ZAZA quartetのチクルス10回目(2018年6月3日)。夏至まで3週間、日差しに恵まれ、2回目が始まる17時半はまだ夕暮れの気配もない。縁側のガラス戸は取りはずされ、新緑の色と香りが庭園から和室へ流れ込むようだ。 「変容する闇の中で」というタイトルは、2...
古庭園・大人ライブ Vol.41
レポート:
野村幸弘
徹夜の音楽会 2018.3.31/4.1 野村幸弘(美術史家・映像作家) 通常のクラシック・コンサートの長さはだいたい90分、途中、休憩が15分ほどあるので、正味、1時間強、CD1枚分の収録時間に相当する。これ以上やると、聴衆が疲れてしまうのか、あるいは、聴衆を飽きさせないようにするのが難しいのか、なんとなくこの長さが決まり事のようになっている。 ところが作曲家、野村誠は、「徹夜の音楽会」のタイト...
古庭園・大人ライブ Vol.40
レポート:
橋本敏子
たまたま机の引出しを整理していたら、古いカセットテープが出て来た。再生ボタンを押したら聞こえてきたのは、4年前のカルテット・メンバーの生き生きした声だった。 そして今、時間は確実にカルテットを成熟させ、深いコミュニケーションの共有から生まれる「4人で一つの身体」(中田談)という感覚を手に入れた。6回目になるカルテット・チクルスは、そう断言してもいい出来映えだった。 来年秋の最終回で「ベー...
古庭園・大人ライブ VOL.39
レポート:
あごうさとし
「庭と音楽──移動する音、配置される音」を聴く ショート・インタビュー:劇作家・演出家 あごうさとしさん ライトアップした庭のなかで、とりわけ魅惑的な景色が出現していた。池の水面が鏡状になり、かすかな湧き水か、はたまた風によって生まれる波紋の相乗効果で、そこにはまるで底のない、地の底までも通じているようなこの世のものとも思えない樹木の姿が映し出されていた。吉田誠のクラリネット・ソロにはこの風景に...
古庭園・大人ライブ Vol.39
レポート:
あごうさとし, アンケート
「庭と音楽──移動する音、配置される音」を聴く ショート・インタビュー:劇作家・演出家 あごうさとしさん ライトアップした庭のなかで、とりわけ魅惑的な景色が出現していた。池の水面が鏡状になり、かすかな湧き水か、はたまた風によって生まれる波紋の相乗効果で、そこにはまるで底のない、地の底までも通じているようなこの世のものとも思えない樹木の姿が映し出されていた。吉田誠のクラリネット・ソロにはこの風景に...
新企画「座・座の食堂 その壱」
「日本酒探検隊」の新生版。より深く・美味しく・過激に楽しむ!
レポート:
布施明美, 座・座の食堂, 橋本敏子
神開ガ誘ウ日泰野食譚 撮影者:後藤幸子さん on Vimeo. 思い思いの ヒトを紡ぎ 溶け合う時空の出現 布施明美(座・座のジキドウ企画メンバー) 座座 食堂(ジキドウ)という名前を決める所から始まったこの企画。 お酒 タイ 座座という一見バラバラなものが 集まるひとによって 紡がれて行きました。 ほんまに さまざまな職業 年齢 趣味をお持ちの方々が タイ料理を食しながら 神さんが開いたお酒...
古庭園・大人ライブ Vol.38
レポート:
佐藤千晴
2017年7月4日 佐藤千晴(フリージャーナリスト) ZAZA quartetのベートーベン弦楽四重奏曲全曲演奏会もいよいよ後半、5回目を迎えた。2013年5月、まだカルテットの名前もなく、第1番でスタートしてから4年。扱いの難しいガット弦での演奏が定着し、昼夜公演とも完売が続く。4人のアンサンブルも成熟してきた。そして客席との一体感が心地よく育っている。 快晴の6月4日(日)、午後5時からの...
Seven Days at ZaZa 1
レポート:
橋本敏子
Seven Days at ZaZa『座・座の7日間』Vol.1-1(前編) ──吉田誠による次世代のための木管楽器オープンセミナー 2017年4月6日 橋本敏子(ながらの座・座) 『座・座の7日間』は、今回初めて行なうアーティスト・イン・レジデンスのプログラムだ。座・座の活動が6年目に入った頃から、ここだから可能な挑戦的な活動にもっとエネルギーを投入したいと考えるようになっていた。それでジャンル...
古庭園大人ライブ VOL.37
レポート:
佐藤千晴
『消された声』が語りかけたこと 2016年12月20日 佐藤千晴(フリージャーナリスト) 「ながらの座・座」5周年記念シリーズはEnsemble Zazaが締めくくった。座・座の核であるZaza Quartetにクラリネット吉田誠、ヴィオラ伊藤亜美、チェロ平野朝水が加わっての室内楽。『消された声』をテーマにナチスドイツに迫害された作曲家を特集した。 これまでも『灼熱のブラームス』(2013)、『...
古庭園大人ライブ Vol.33
レポート:
小暮宣雄
「今の音楽 居間の音楽3」ながらの座・座 野村誠 やぶくみこ Enrico Bertelli 松澤佑紗 2016年9月11日 小暮宣雄 こぐれ日録(つれづれの芸術鑑賞メモ【こぐれ日乗】) すごい建築遺産の「ながらの座・座」コンサート会場へ。5周年ということで、9月は毎週のように公演をされると橋本敏子さん、ほんとうに自らおっしゃるように「暴走老人」(NO-MAの展覧会企画にあったなあ)なり。 「今の...
古庭園大人ライブvol.32
ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートによる
レポート:
小林竜子
「何か展覧会のフライヤー?」何度もそう尋ねられた今回の古楽コンサート。 ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートのデュオの2回目は、じっくり噛めば味が出るプログラムで、今回も参加者を虜にしてくれました。今回のレポートは元仕事仲間の小林竜子さんです。 * ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートによる流行り歌七変化 in ZAZA ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートの演奏を聴くのは、『古庭園・大人ライブ Vol.7「古楽に...
古庭園大人ライブ Vol.31
レポート:
佐藤千晴, 高松佳子
カルテットチクルスの第7回(2016年5月21日)はさわやかな五月晴れに恵まれた。「朝・昼・夜の四重奏」を聴くには最高の日。光と風がカルテットと共演するかのようだ。床の間には宝船の軸と深紅の牡丹。このプログラムからイメージしたという。 午後2時開演の部を聴いた。 いつもの4人がふわりと登場する。1曲目は「朝」、ハイドンの弦楽四重奏曲第78番「日の出」。この曲を演奏したくて「朝・昼・夜」のプロ...
古庭園大人ライブ VOL.30
レポート:
橋本敏子
* 今年開設5周年を迎える座・座のトップバッターとして登場してくださったのが「だがっきスイッチ」安永早絵子・安永友昭のお二人。正直なところ、最初は打楽器だけのコンサートのイメージがつかめず、果たして座・座の空間に合うのだろうかと多少心配していたのです。が、「このユニットのワークショップはもの凄くオモシロいから」という複数の声を信じて蓋を開けたら・・・。実に、実に、不安を大きく裏切る素晴らし...
日本酒探検隊がゆく Vol.5/ZAZA2016トークシリーズ
レポート:
家鴨あひる
* 今回の日本酒探検隊のゲストは「笑四季」の蔵元・竹島さん。「笑四季」という銘柄が全く新しく生まれ変わったその背景などを蔵元ご自身に語っていただきました。タイトルの「日本酒の向こう側へ 笑四季美学」は、従来の日本酒のイメージを突き抜けたかのような笑四季のシンボル「モンスーン」「マスターピース」などを表現したものです。 竹島さんは新潟生まれ。高校の醸造科、東京農大醸造科へと進学されましたが、...
ZAZA2016トークシリーズ
レポート:
橋本敏子
* トークレポート(日常編集家:アサダワタル) 聞き手:はしもと としこ ほほほ座の山下・松本さんたちの次の世代の典型的な一人のアサダさん。 どういう場面で出会うかによって全く違う顔・態度をごく当たり前にとる。というか、「アイデンティティは揺らいでよい」「メタ・アイデンティティ」「ふるまい、態度、言い換えが重要な意味を持つ」という思考がベース。 主体は当事者にあるのではなく、受けて側に委ねら...
ZAZA2016トークシリーズ
レポート:
橋本敏子
* トークレポート(ホホホ座:山下賢二/松本伸哉) 聞き手:はしもと としこ 2013〜15年まで冬シーズンに行なっていた地元をもっと知ろう「deep大津 unknown大津」に代わり始めたトークシリーズ「好奇心を連れて明日を見に」。 どちらかと言えば今までのシリーズが歴男・歴女むけだったのに対し、新シリーズは地元にいるだろう「新しい時代の感受性」(加藤典洋)を持った人達を掘り起こし、対話を...
古庭園・大人ライブ Vol.29
レポート:
佐藤一紀, 橋本敏子
ライブレポート カルテット・チクルス4(text by ながらの座・座 橋本敏子) カルテット・チクルス17曲全曲演奏、折り返しに取りあげたのが「ラズモフスキー第1番」と「セリオーソ」。今年最後を締めくくるZAZA Quartetの公演ということもあって、会場は熱い空気が漂っていた。 会場提供者の役得は、公演数日前から始まるリハーサルをたっぷり聴くことができること。 一日数時間以上に及ぶ音合わ...
古庭園大人ライブ Vol.28
レポート:
橋本敏子
* 新鮮な音楽 ここだけの出会い 再会の音楽(2015年11月9日 ながらの座・座 橋本敏子) 「素晴らしい」という言葉が陳腐に聞こえる、新鮮で、衝撃的で、味わい深い「今の音楽 居間の音楽Ⅱ」でした。昨年同名のコンサートをしていただいた時は「場所との対話」をテーマに座・座のもつあらゆるものを素材に、モノや空間をいきいき甦らせ、その場に居合わせた私たちに時をこえてつながる今と過去...
古庭園大人ライブ Vol.27
レポート:
奥田もも子
座・座の一期一会 舞台芸術はどれも刹那の芸術だ。パフォーマーの良し悪しに関わらず、二度と同じ舞台はなく、その場その時間に居合わせた者だけが一期一会の芸術を共有することができる。ながらの座・座は、そんなことを改めて実感させてくれる場所である。 Ensemble ZAZAによる「ドイツ浪漫の光と影」と題されたコンサート。ドイツ・ロマン派を象徴する3人の作曲家による作品を、7人の音楽家たちが...
古庭園大人ライブ VOL.26
レポート:
橋本敏子
ライブレポート Vol.26 サクソフォン・デュオ 弦楽器系の登場が多い座・座ですが、今回はサクソフォンがデュオで登場しました。企画した段階で、これはぜひ庭で聴きたいとお願いしたのが叶い、縁側と庭を舞台に実現したもの。問題は周辺の住宅への影響。そこで事前に出演者やサポーターの協力を得て音の実験を行ったところ、山に近い谷筋であるためか意外に大丈夫であることが判明。それでも音の出方では十分遠くまで...
古庭園大人ライブ VOL.25
レポート:
佐藤一紀, 佐藤千晴, 橋本敏子
フリージャーナリストの佐藤千晴さんがライブレポートを書いてくださいました。 * Zaza Quartetの第3回ベートーヴェン・チクルスを聴いて Zaza Quartetのベートーヴェン全曲演奏シリーズも3回目。今回は中期の第10番「ハープ」(1809〜1810)、そして死の前年(1826)に書いた第14番という重量級のプログラムが組まれた。 5月24日は気持ちよく晴れ渡った。去年のように庭園...
古庭園大人ライブ VOL.24
ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートによる
レポート:
橋本敏子
* ライブレポート Vol.24 ヴィオラ・ダ・ガンバとリュートによる主題と変奏 「古楽」と聞くとなんだか文字通り"古めかしい""音楽の骨董"的イメージを持ってしまいがち。今回で3回目になる座・座の古楽は、従来の趣きを思い切って変えたスタイルで登場した。 それはまず「主題と変奏」と名付けられたコンサートタイトルに意気込みのほどがよく現れている。そしてフライヤーのデザイン。一見する...
古庭園大人ライブ Vol.22
レポート:
橋本敏子
* 今の音楽 居間の音楽 レポート(2014年12月21日 ながらの座・座 橋本敏子) 座・座を始めて2年ほどたった頃から、野村さんに座・座で演奏してほしいな、と強く願望するようになっていました。それは、かなり前からズーラシアのことを聞いて興味をもっていたこともありますが、座・座にはこういう音楽も実はよく似合うにちがいないという直感にも似た確信があったからです。 そういう気持ち...
古庭園大人ライブ Vol.21
レポート:
橋本敏子
* 通崎睦美 at 座・座 レポート(ながらの座・座 橋本敏子) 9月は「ながらの座・座」を開設した記念月、特に今年は3周年にあたるため、座・座という活動に興味を持ってくださるかた、音楽だけでなく多角的な活動をされているかた、それも半端じゃない芯の通った凄さで活動を持続している方に登場していただきたいな、と欲張りなことを考え企画した結果がこのプログラムです。 構成は2つのパートから...
古庭園大人ライブ Vol.20
レポート:
井上建夫, 橋本敏子
黄昏の音調(メロディ)を聞く(井上建夫) ボッケリーニ 弦楽五重奏曲「マドリードの夜警隊の行進」 モーツァルト クラリネット五重奏曲 イ長調 K.581 シューベルト 弦楽五重奏曲 ハ長調 D.956 このコンサートの2日前は兵庫県立文化芸術センターのプロデュース・オペラの初日だった。プログラムの解説に岡田暁生さんのこんな文章があった。 『コジ・ファン・トゥッテ』について「ききどころ」...
古庭園大人ライブ Vol.18
レポート:
佐藤千晴
今回、フリージャーナリストの佐藤千晴さんがライブレポートを書いてくださいました。 座座はチャレンジの場 〜Zaza Quarteのベートーヴェン全曲演奏シリーズ第2回 気持ちよく晴れ渡った5月11日、Zaza Quartetのベートーヴェン弦楽四重奏曲全曲演奏会が開かれた。昨年5月に続くシリーズ第2回、曲目は演奏順に第5番、3番、4番。2回の演奏のうち、午後5時半からの回を聴いた。 午後2時か...
レポート:
橋本敏子
新緑の芽吹きのなかを流れる僧侶の声。 独特の「怒り節(アタリと読む)」の迫力がすごいです。 音楽というか、自然と交感する言葉というか。不思議な時間が流れていました。 ライブ映像を YouTube に公開! ...
古庭園・大人ライブ Vol.15
レポート:
橋本敏子
座・座には珍しい超好天の午後、透き通るような歌声、柔らかいリュートが流れておりました。 今でもよく耳にする歌が16世紀のイギリスのはやり歌だったなんて・・・。 人々に歌い継がれる歌は、時空を超えて生き残ってゆくんですね。 ※画像をクリックすると拡大サイズでキャプション付きでお楽しみいただけます。 ...
古庭園・大人ライブ Vol.14
ライブ映像を YouTube に公開! ) ...
今回、びわ湖ホール前館長の井上建夫さんがライブレポートを書いてくださいました。 130730「灼熱のブラームス」レポート 井上建夫 「クラリネット五重奏曲ロ短調 作品115」 「弦楽六重奏曲ト短調 作品36」 7月21日の「ながらの座・座」は『灼熱のブラームス』だが、この日もほとんど灼熱の日差しである。若干雲はあるものの、ともかく風がない。 会場(元・正蔵坊)のお庭に面した座敷の中央に5人また...
古庭園・大人ライブ Vol.11
今回、佐藤千晴さんがライブレポートを書いてくださいました。 -- ベートーヴェンの弦楽四重奏曲はカルテットの「神」レパートリーである。全17曲(第1〜16番と「大フーガ」)のチクルスは、登山家にとってのエベレスト、比叡山の僧侶にとっての千日回峰のようなもの。実力を磨き、機が熟するのを待って挑むべきプロジェクト......とされている。 しかし、ヴァイオリンの佐藤一紀が率いる4人組は「そんなに神格化...
今年のプログラムを締めくくるのにぴったりの素晴らしいライブでした。おなじみの佐藤・金子組に加えて、座・座初登場の谷本華子さん(ヴァイオリン)、中田美穂さん(ビオラ)が加わった豪華メンバー。普通のコンサートでは取り上げられることが少ないといわれる曲を、座・座でぜひやりたいという演奏者の思いで実現したもの。 目の前の熱い息づかい、激しく深い音の交わり。観客と演奏者という関係が融解し、呆然とする時が流れ...
大工先生が沖縄の空を一緒に連れてきてくださったのでは、と思える「超晴天」の秋の庭に八重山民謡が響きわたりました。重く、深く、ココロ揺さぶる"声"が。 本土から遠く離れた地の唄が、座・座の空間に違和感なくとけ込むのはなぜ? 大工先生の話では、八重山民謡には日本古来の音楽形式に近いものが残っているからではないかとのこと。二部では島うた会の若々しい声と囃子も登場。 最後に先生がスペシャルでご当地ソング「...
「ながらの座・座 」秋の特別公開
イベント前日の9月21日(金) に展示設営を行いました。 高さ3m、幅3.5mの下絵設置にはどうしても人数が必要(最低5人)ということで、犬のジジ散歩仲間の細川さん、ボランティアの鈴村さん、丸井夫人のかおりさんに来てもらって無事展示することができました。 9月22日(土) のイベント後も丸井金猊作品展示は29日(土)まで一週間継続。 平日の来客数は少なかったものの、一人のお客さんの滞在時間は座...
ドメスティック・ヘリテージから考える文化資源
9月22日に行われた座・座開設1周年イベント「古楽に遇う」はお陰さまで大盛況。 参加いただいた方々の9割はリピーター。 東京、愛知、兵庫など遠方からの参加もあり座・座ファンの広がりを実感しました。 広報の当初は、ライブ、トーク、展示と一気3本だてのプログラムはちょっとヘビーな印象をもたれたようで直前まで来てくださるか不安いっぱいでしたが、「5時間余のプログラムがまったく退屈しなかった」との感想をい...
佐藤一紀さん(ヴァイオリン)と金子鈴太郎さん(チェロ)デュオライヴの一端をご紹介。 ※画像をクリックすると拡大サイズでキャプション付きでお楽しみいただけます。 撮影:丸井隆人"> 撮影:丸井隆人"> 撮影:丸井隆人"> 撮影:丸井隆人"> 撮影:松村文夫">プログラム一覧)。 zaza6-1~2 金子鈴太郎挨拶+G.リゲティ 無伴奏チェロソナタ 金子鈴太郎(上記読み込み映像)-->zaz...
奈良ゆみさんのすごーいライヴの一端をご紹介。 ※画像をクリックすると拡大サイズでキャプション付きでお楽しみいただけます。(撮影:丸井隆人) 詩:マーカス・カッター"> 詩:中江敏夫"> ソフィー・ラカーズ 芸術はまぼろしのたまもの... 詞:アラン・カレ (2009*世界初演)"> 鯉が誘われて出てきた。ジョーン・ケージ 花 (1950)"> ...
新春特別企画
キタムラアキラさんが記録映像を YouTube にアップくださったので、ぜひご覧ください。 ...
佐藤千晴さんが「天台声明を聴く」の様子を撮影してくださいました。 キタムラアキラさんが記録映像を YouTube にアップくださったので、ぜひご覧ください。 ...