ながらの座・座

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大人ライブLive & Performance

古庭園大人ライブ Vol.28

今の音楽 居間の音楽Ⅱ
Living Room Music Today 2

2015.10.31(土)14:00〜お知らせ, 主催イベント, 大人ライブ, 記録・レポートsold out!!

今の音楽 居間の音楽Ⅱ

2015年10月31日(土) 14:00開演(13:30開場)

出 演:野村誠 やぶくみこ エンリコ・ベルテッリ 松澤佑紗
定 員:40名(各回) 今回は未就学児の方も参加いただけます。
参加費:3,000円(完売)
主 催:元・正蔵坊と古庭園を楽しみ守る会(ながらの座・座)
後 援:滋賀県 滋賀県教育委員会 大津市 大津市教育委員会 文化・経済フォーラム滋賀

助 成:アーツサポート関西
会 場:ながらの座・座
    〒520-0035 滋賀県大津市小関町3-10(地図
    Tel&Fax: 077-522-2926 Mobile: 090-8576-7999(橋本)
申込み:お問い合わせフォームより参加プログラム名を選択し、
    お名前・住所・連絡先をご記入の上、お申込みください。

会 場:ながらの座・座                               
申込みフォーム申込み:下記いずれかの方法でお申込みください。
    ①お問い合わせフォームよりお申込みください。
     メッセージ欄にご参加人数も合わせてご記入ください。
    ②FAX 077-522-2926 氏名/参加プログラム名/日時/連絡先/人数の記載必須

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主 催:一般社団法人文化農場(ながらの座・座)
後 援:滋賀県 滋賀県教育委員会 大津市 大津市教育委員会 文化・経済フォーラム滋賀
特別協賛:中山倉庫株式会社 滋賀石油株式会社

昨年の同名プログラムの第2弾。ながらの座・座という“場”で、音楽家たちの交流から生まれてきた音楽やトークを居間で楽しむ感覚。楽器が家具になり、庭が歌い、家がリズムに包まれます。気鋭の若手箏曲家松澤佑紗とエンリコとの「東西鉄琴二重奏」も楽しみです。
その場、その時の空気を一緒につくるながらの座・座ならではのライブ、深まる秋です。

古庭園大人ライブ Vol.22 居間の音楽・今の音楽(2014年11月1日 開催)
野村誠の「座・座プログラムノートの裏側」(2014年11月1日 公開)

Special Report

4人の演奏風景 2つの箏をこんな風に並べて演奏しながら地唄を唄う松澤さん

エンリコ・ベルテッリさん この写真のような空気感のグンデルとやぶさん

松澤佑紗さん 「無一物」の前のボディパフォーマンス。 「手」で演じる音(「thing」)

野村誠さん 共同作曲の楽譜(野村さん) 「thing」の楽譜

新鮮な音楽 ここだけの出会い 再会の音楽(2015年11月9日 ながらの座・座 橋本敏子)

「素晴らしい」という言葉が陳腐に聞こえる、新鮮で、衝撃的で、味わい深い「今の音楽 居間の音楽Ⅱ」でした。昨年同名のコンサートをしていただいた時は「場所との対話」をテーマに座・座のもつあらゆるものを素材に、モノや空間をいきいき甦らせ、その場に居合わせた私たちに時をこえてつながる今と過去を実感させてくれました。

 今年は、ヴィブラフォン、箏、グンデル、鍵盤ハモニカと、一見どうなるんだろうと思う組みあわせ。ソロでそれぞれの世界を見せたあと「即興演奏」と野村さんの得意技「共同作曲」に進むころには、会場いっぱいの人達はナンの違和感もなく目の前のできたての音楽というお料理をみんなで楽しんでいるのでした。
 
 東洋と西洋の音楽の共演は今やごくありふれたプログラムのひとつとしてみられることが多いのですが、その多くは「試み」の域を出ず、聞いていても何となく落ち着かないと感じてしまうことの方が私は正直多いのです。今回は、最もその可能性が高いように思われるのに、実際はほとんどないどころか新鮮な音と音の関係が立ち上がってきて今まで体験したことのない豊かな時間が出現してゆきました。もともと、"ナニナニ音楽"と言っているのは名づけることで安心してしまう聴く側に問題があったのかもしれない。座・座ではそんな枠組みを軽く飛び越えたところで、観客も含めた演奏者同士が、庭で鳴く鳥や風の音が、ひとつの大きな空間になってヒトを包み込む世界が成立しうるのだということを実感させてくれたのです。

 今回初参加の松澤佑紗さんは、地唄「千鳥の曲」で伝統音楽奏者の底力を見せたあと、共同作曲でもナンの違和感もなく力強くかつ繊細な音楽を紡いでいました。エンリコの「Thing」は何気ない「手」のパフォーマンスは実は精密な「絵」のように描かれた楽譜があること、グンデルの柔らかな音色は4人の音の会話の基調をつなぎ、野村さんの鍵盤ハモニカと絶妙トークが演奏の補助線を引いて行く。これは一種のセリフのない多元的な演劇のように思えたのでした。

 最後に、床の間の掛け軸「無一物」にちなんだ共同制作による新作「無一物」でしめくくった後は、恒例の楽器を取り囲んでのトークタイムで緩やかな解散となった。ふだんは個人の生活の場でもある「座・座」が、こうして少しずつ根づいてきているようで嬉しい。ちなみに今回は前に行なった公開ゲネプロに参加した中学生たちも来てくれ、エンリコに楽器の使い方を聞いたり、歳の離れたおじさんたちと話している姿を見るのはとてもうれしいことだった。

ながらの座・座 橋本敏子

※当日のプログラムに掲載した野村誠さんの創作詩を合わせてご一読ください。